トヨタ流A3一枚の稟議書をChatGPTで作る|素材メモからPowerPoint
13回視聴1週間前00.0☆☆☆☆☆所要時間 20分 トヨタ流A3一枚の稟議書を、ChatGPTで素材メモから編集できるPowerPointにする方法です。
時間をかけた企画書ほど、その場で決まらず「検討しておくよ」で止まりがちです。
材料(必要なもの)
ChatGPT有料プラン/ファイル生成が使える環境
その他素材メモ(事実・数字・経緯・選択肢・困りごと。整理していなくてOK)
手順
1
ChatGPTを開いて、思考量を一番上まで上げる
https://chatgpt.com/ を開き、入力欄の右にある「思考量」を押します。出てきたスライダーを右端までドラッグして、表示が一番上の段階になったら閉じます。ここが仕上がりを決める一番大きな分かれ目です。同じプロンプトでも、真ん中の段階だと文字だけの一枚、一番上だとグラフや矢印まで入った一枚になります。
💡テクニック画面URL:https://chatgpt.com/
思考量の段階名はプランによって変わります。名前ではなく「スライダーが右端にあるか」で判断してください。
一番上の段階は生成に十数分かかります(実測19分)。送信したら画面を閉じずに待ってください。無料プランや思考量が低い設定だと、.pptxが出ず文章だけで終わることがあります。
2
A3一枚資料の作成プロンプトを貼り付ける
下の全文をそのままコピーして貼り付けます。8ブロックの並び・配色・グラフや矢印の形・「(案)」と「要確認」の書き分けは、このプロンプトが担保している部分なので、削らずに貼ってください。書き換えるのは次の手順で扱う「## 入力(ここを書き換える)」の5項目だけです。
トヨタ流A3一枚資料の作成プロンプトV2.0
# タスク
入力の素材メモを、トヨタ流「A3一枚」の社内資料に仕上げてください。
狙いは清書ではなく、読み手がひと目で全体を見渡して判断できる一枚を作ることです。
## 入力(ここを書き換える)
- つくる文書:(稟議/社内企画書/報告書/週次レビュー から1つ)
- 宛先(読み手):(例:代表取締役)
- この一枚で決めたい・伝えたいこと:(例:生成AI研修の導入と費用の承認)
- 会社・部署・名前:(ヘッダー用。伏せたければ空欄でよい)
- 素材メモ:(事実・数字・経緯・選択肢・困りごとを、整理せずに全部貼る。
推移の数字(◯月→◯月→◯月)を入れておくと、グラフになる)
## 紙面の型(トヨタ流)
- A3横1枚(420×297mm)。本文は左右2分割
左=問題をつかむ:①問題の明確化 ②現状把握 ③目標設定 ④要因解析
右=解いて定着させる:⑤対策立案 ⑥実行計画 ⑦効果の確認 ⑧標準化・横展開
- 8ブロックは格子状に整列させ、要素を重ねない
- 各ブロックは「結論の一文(太字)+根拠」。文章より表・図で示す
(②は推移、④は「なぜ」の連鎖、⑤は複数案の比較表、⑥は日程表)
- 数字は必ず単位つき
## 文書タイプ別の仕上げ
- 稟議:タイトルは「〜の件」。ヘッダーに決裁事項と決裁欄(承認・審査・起案)を置き、
⑤の比較表を主役に、効果は金額に換算して投資回収期間まで示す
- 社内企画書:①は「ありたい姿」とのギャップでもよい。③の狙いと⑥の日程・体制を主役に、
効果は数字と定性の両面で示す。決裁欄は不要
- 報告書:決裁欄なし、対象期間を明記。⑦の目標と実績の差を主役にし、①〜④は経緯として圧縮する
- 週次レビュー:同じ一枚を毎週更新する前提。各ステップに進捗(済・進行中・未着手)を付け、
⑥の予定と実績のずれ+次の一手を主役にする。数字は前週比で
- 4種類以外の文書名のときは、目的が最も近い型で作り、どの型で作ったかを出力の最初に一言添える
(改善提案・投資申請→稟議/キックオフ資料→社内企画書/障害報告・出張報告→報告書/進捗共有→週次レビュー)
- 宛先がお客様の一枚(客先の社内決裁・ご検討用)は、稟議型を相手目線に変えて作る:
タイトルは「〜のご提案」・決裁欄なし・②はお客様の現状・⑤は選択肢の誠実な比較・
効果はお客様側の投資回収で示す
- 商談の場で見せる・投影するプレゼン資料は守備範囲外(1枚1メッセージに分解して作る領域)
## 図解の指定(文字だけで済ませない・図形と文字だけで描く)
- ②現状把握:数字の推移は必ず縦棒グラフで描く。棒は3〜4本、直近の1本だけ青#1976D2で他は薄いグレー、
棒の上に数値、下に月ラベル、グラフの下に補足を1行
- ④要因解析:「事象 → なぜ① → なぜ② → なぜ③ → 真因」を縦に並べた角丸ボックスの連鎖にし、
ボックスとボックスの間に下向きの三角矢印を置く。真因のボックスだけ青の枠線で囲む
- ⑥実行計画:月を横軸にしたガントの帯で描く。左端に実施項目、右に月の列。各項目の期間を
横長の角丸の帯で示し、主要な工程は青#1976D2・従は薄いグレー
- ①問題の明確化:「あるべき姿」と「現状とのギャップ」を2つの箱に分け、間に右向きの三角矢印を置く
- ③目標設定:指標ごとに「現状 → 目標」の箱を横に並べ、間に右向きの矢印。目標側の数字だけ青
- ⑤対策立案・⑦効果の確認:罫線のある表。ヘッダー行は薄いグレー地#F2F4F6、採用案の行だけ枠線を青にする
- 画像・アイコン・写真は使わない。すべて図形(長方形・角丸長方形・三角形)と文字で組む
## 手順
1. 素材メモを8ステップに仕分ける
2. 目的や問題そのものが読み取れないときだけ、資料を作らずに質問を返して止まる。
それ以外は、素材が薄くても必ずたたき台まで進む
3. 埋まらないステップは、抜けの種類で扱いを変える
- 事実の抜け(現場の数字・経緯・費用など、書き手しか知らないこと):作らない。
紙面に「要確認」と明記する
- 思考の抜け(目標の水準・真因の仮説・対策の選択肢・計画の段取りなど):
素材メモから推論できる範囲でたたき台を作り、必ず「(案)」を付ける。勝手に確定させない
4. 一枚に組む。入り切らない情報は捨てずに「付録」リストへ回す
## 制約
- 事実・数値は捏造しない。メモに無い事実は「要確認」、AIの提案は「(案)」で必ず区別する
- 文字を縮めて詰め込まない。入らないなら削る。一枚の上限がそのまま品質管理
- A4に縮小印刷しても読めるよう、本文の文字は12pt相当を下回らせない
- 1ブロック1メッセージ。「〜について」で終わる曖昧な見出しを使わない
- 装飾画像・アイコン・影・グラデーション・立体効果を使わない。文字・表・図形だけでフラットに組む
- 配色: 白背景 #FFFFFF・見出しと番号は青 #1976D2・本文は黒 #222222・罫線は薄グレー #E0E0E0
- 強調は紙面全体で1箇所だけ、アンバー #D97706。読み手に一番持ち帰らせたい数字(投資回収など)に使う
- 白地を主役にした軽い紙面にする。表のヘッダー行は薄いグレー地(#F2F4F6)とし、濃色の広いベタ塗りは使わない
## 出力(この順番で)
1. A3の骨子:資料タイトルと、8ステップごとの「結論の一文+根拠」。確定情報と「(案)」を区別して示す
2. 書き手に確定してほしい箇所:「(案)」の一覧と、答えやすい形の事実確認の質問(多くても5個)、
付録に回した情報。該当が無い項目は「なし」と書く
3. 読み手にそのまま話せる30秒サマリー(3文)
4. ファイル生成が使える環境なら、上記を紙面にしたスライド1枚のPowerPointファイル(.pptx)。
スライドサイズはA3横(420×297mm)に設定する。使えない環境なら1〜3までで完了とする
💡テクニック「つくる文書」を稟議/社内企画書/報告書/週次レビューから選ぶと、同じ8ステップのまま紙面の重心が変わります(稟議なら比較表と投資回収、報告書なら目標と実績の差、が主役になります)。
「図解の指定」を消すと、表も出ない文字だけの一枚になります。ここは残してください。
3
「入力」の5項目を、自分の案件に書き換える
書き換えるのは「つくる文書/宛先/この一枚で決めたいこと/会社・部署・名前/素材メモ」の5か所だけです。素材メモは整理しなくて大丈夫。事実・数字・経緯・困りごとを、思いついた順に箇条書きで貼ります。下は「生成AI研修(全4回)の導入を、総務から社長に上げる」という設定で実際に使った記入例です(社名・数字はすべてダミー)。
## 入力(ここを書き換える)
- つくる文書:稟議
- 宛先(読み手):代表取締役
- この一枚で決めたい・伝えたいこと:生成AI研修(全4回)の導入と、その費用の承認
- 会社・部署・名前:サンプル工業株式会社 総務部 山田
- 素材メモ:
・社員120名。2026年4月にChatGPTを部署単位で試験導入した
・月1回以上使った人数は 4月28名 → 6月22名 → 8月18名 と3か月連続で減っている(8月は120名中18名=15%)
・見積書・提案書の作成時間も 6月110時間/月 → 7月115時間/月 → 8月120時間/月 と増え続けている
・見積書・提案書の作成は1件あたり平均3時間、8月は月40件で120時間
・社内アンケート(回答98名)で「何に使えるか分からない」が62%、「間違った答えが不安」が41%
・定型メールと議事録の清書に、若手1人あたり1日30分
・無料のeラーニングを配ったことがあるが、完了率22%で終わった
・研修会社A社の見積:全4回・1回3時間・オンライン・受講30名で96万円
・B社:eラーニング教材のみ、1IDあたり年6,000円×30名=18万円
・内製案:社内の詳しい社員が講師。追加費用0円だが、講師役の工数が月20時間かかる
・社員の平均人件費は時間あたり3,000円
・進め方の希望:9月に社外秘入力ルールを決定→10月に第1・2回→11月に第3・4回→12月に効果測定
・横展開:効果が出れば全社へ。2027年1月に判断したい
・情報システム部から「社外秘の資料を入れないルールを先に決めてほしい」と言われている
💡テクニックグラフを出したいなら、素材メモに「4月28名 → 6月22名 → 8月18名」のような推移の数字を必ず入れてください。推移が無いと②は文字だけになります。
手元に無い数字は無理に作らないでください。書かなければAIが勝手に埋めず「要確認」と紙面に出してくれます。社外秘の実数を入れたくないときは、丸めた数字で貼れば十分に形になります。
4
送信して、A3の骨子と「(案)」の一覧を受け取る
思考量を一番上にしていると、ここで十数分かかります(実測19分)。待っている間に、①A3の骨子(8ステップごとの結論の一文+根拠)、②あなたに確定してほしい「(案)」の一覧と確認質問、③そのまま話せる30秒サマリー、の順に返ってきます。まずは②を上から読んで、自分しか知らない事実を潰していきます。
💡テクニック「(案)」=AIが素材メモから推論したたたき台、「要確認」=書き手しか知らないので空けてある箇所。この2つが区別されているので、そのまま上司に出しても、どこがAIの推測でどこが実データかを説明できます。30秒サマリーは、決裁の場で口頭で切り出すときの一言としてそのまま使えます。
5
A3横1枚のPowerPointをダウンロードして開く
回答の下に出てくる .pptx のカードを押すとプレビューが開き、右上のダウンロードのアイコンから保存できます。開くと420×297mm(A3横)1枚に、決裁事項と決裁欄、左に①〜④、右に⑤〜⑧。②には利用者数と作成時間の棒グラフ、④には「なぜ」を下向き矢印でつないだ連鎖、⑥には9月から翌1月までのガントの帯、⑦には投資回収がアンバー1色で入っています。文字も図形もPowerPointの通常の図形なので、そのまま書き換えられます。
💡テクニック表に見える部分は、PowerPointの表オブジェクトではなく長方形の組み合わせでできています。文字の差し替えはそのままできますが、行を1本増やすときは図形を複製してください。
紙面が寂しいときは「①〜④と⑤〜⑧の縦の間隔を詰めて」「②の棒グラフをもう1本増やして」と続けて頼めば組み直してくれます。
6
「8ステップの埋め方チェック」で、出す前に自分で見直す
AIが出した「(案)」のレビューにも、自分で書いた資料のセルフチェックにも使えるチェックリストです。1つでも引っかかったら、その番号のブロックだけ書き直します。
【8ステップの埋め方チェック】
①問題:あるべき姿と現状の差分が一文になっているか(「〜について」で止まっていたら書き直し)
②現状:数字の推移で語れているか(「増えている気がする」は感覚で反論されます)
③目標:期限・指標・水準の3点が揃っているか(「徹底する」はスローガン)
④要因:「なぜ」が人でなく仕組みに着地しているか(「注意不足」で止めない)
⑤対策:複数案を比べて、投資回収まで見えるか(1案だけは結論ありきに見えます)
⑥計画:日付入りで、小さく試す段取りか(「速やかに」には日付がありません)
⑦効果:どの指標を・どの場で確認するか決まっているか(③の目標がそのまま指標になります)
⑧定着:標準化と横展開の判断時期まであるか(「継続していく」で終わらせない)
💡テクニック上のチェック文をそのままChatGPTに貼って「この8項目で、さっきのA3をレビューして」と頼めば、AIに自己点検させることもできます。最後に残った「要確認」は必ず人が埋めてから出してください。ここを空けたまま出すと、決裁の場で必ず聞かれます。
コツ・ポイント
型は左に①問題の明確化②現状把握③目標設定④要因解析、右に⑤対策立案⑥実行計画⑦効果の確認⑧標準化・横展開の8つ。/AIが補った箇所には「(案)」、書き手しか知らない事実には「要確認」が付くので、自分で埋める箇所が一目で分かります。/ファイル生成が使えるChatGPTの有料プランで、思考量を最大にして確認しています。/型の出典:株式会社トヨタエンタプライズ「トヨタ流A3の極意」ほかの考え方をもとに構成。

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