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Microsoft 365のFrontierがOutlook・Teamsに拡大──対象指定リリース廃止前に管理者が決めること

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提供元の発表ページ (出典:Microsoft Tech Community)

Microsoftは米国時間2026年10月26日、先行プレビューの参加枠「Frontier」の対象を11月から広げると発表しました。これまでCopilot中心だった枠に、新しいOutlook for Windows・OneDrive・SharePoint・Teamsのプレビュー機能が加わります。同じ時期に従来の「対象指定リリース(Targeted release)」が廃止に向かうため、管理者は「誰に先行機能を配るか」を決め直す必要があります。

何が変わったか

Frontier(フロンティア)は、一般提供(GA=正式公開)より前のプレビュー機能を、管理者が選んだ人だけに先に配る仕組みです。Microsoftの発表によると、11月から次の製品のプレビュー機能もFrontierの対象になります。

  • ●Copilot(これまでどおり)
  • ●新しいOutlook for Windows
  • ●OneDrive
  • ●SharePoint
  • ●Microsoft Teams

参加の条件も変わりました。Microsoftは「Frontierへの登録にCopilotライセンスは不要」としており、Copilotを契約していない人でも登録できます。ただし、試したい製品のライセンスは必要です。Copilot関連の機能にはCopilotライセンスが、Teamsの機能にはTeamsを含むライセンスが要ります。ライセンスが無い製品の先行機能は、登録していても表示されません。

誰が今使えるのか。対象は管理者が登録した法人向けMicrosoft 365のユーザーで、登録しなければ誰にも届きません(既定は「アクセスなし」)。発表文には国・言語の条件の記載がなく、日本の組織が登録できるかの制限も書かれていません。一方で、個々のプレビュー機能が日本語で表示・動作するかは機能ごとに異なり、日本での提供は未確定です。なお、GCCなど米国政府向けクラウドではFrontierは使えないとMicrosoft Learnに書かれています。

もう1つ大事なのが、従来の「対象指定リリース(Targeted release)」との関係です。Microsoftは「対象指定リリースのユーザーは自動ではFrontierに登録されない」としています。つまり対象指定リリースにしている人も、何もしなければ先行機能は届きません。

  • ●2026年11月:対象指定リリースへのユーザー追加・削除・変更ができなくなる
  • ●2027年1月:対象指定リリースが廃止。該当ユーザーは「標準リリース」または「遅延リリース」の設定に従う
  • ●標準リリース(Standard):正式公開された機能をそのまま受け取る(既定)
  • ●遅延リリース(Deferred):大きな変更を、正式公開から約30日遅れて受け取る

Frontierは「正式公開前の機能を試す枠」、標準・遅延は「正式公開された機能をいつ受け取るか」の設定で、両方を同じ人に同時に設定できます。

業務での使いどころ

中小企業で現実的なのは、全員ではなく「試す係」を数人決めて登録するやり方です。Microsoftも、全社でなくIT担当や新しい機能を試したい社員などの少人数から始めて、徐々に広げる使い方を示しています。

  • ●向く:社内のIT窓口担当が、Outlook・Teamsの新機能を先に触って社内向けの説明を用意しておく
  • ●向く:問い合わせ対応をする人が、全社展開前に操作の変化を把握しておく
  • ●向かない:お客様とのやりとりや締め切りのある業務を、プレビュー機能だけで回すこと
  • ●向かない:全員を一括で登録すること(変更や不具合が全社に一度に出る)
  1. 1Microsoft 365 管理センターにサインインする(AI管理者・セキュリティ管理者・Office Apps管理者のいずれかの役割が必要)
  2. 2「Copilot」→「設定」→「すべて表示」を開き、検索欄に「Frontier」と入れて「Copilot Frontier」を選ぶ
  3. 3割り当て方を「アクセスなし(既定)」「すべてのユーザー」「特定のユーザーとグループ」から選ぶ。少人数で試すなら「特定のユーザーとグループ」
  4. 4対象指定リリースを使っている場合は、「設定」→「組織設定」→「組織のプロフィール」→「リリースの設定」で今の割り当てを確認し、標準・遅延のどちらに寄せるか決める
  5. 5登録した人に、試す範囲と感想の送り先を伝える

画面の項目名は、Microsoft Learnに英語で書かれている名前(Copilot > Settings > View all > Copilot Frontier)を日本語に置き換えたものです。日本語表示の管理センターでは言い回しが違うことがあるので、迷ったら設定画面の検索欄で「Frontier」と入れて探してください。Microsoft Learnによると、設定してから先行機能が使えるようになるまで3時間ほどかかることがあります。

試す係が決まったら、社内への案内文を先に用意しておくと、「急に画面が変わった」という問い合わせを減らせます。下のプロンプトはCopilotでもChatGPTでも使えます。

先行プレビューの参加者に送る社内案内文をつくるプロンプト
あなたは社内の情報システム担当です。
Microsoft 365の先行プレビュー(Frontier)に一部の社員を登録しました。
参加者に送る社内案内文を作ってください。

条件:
・対象アプリ:(例:新しいOutlook for Windows、Teams)
・参加者:(例:総務2名、営業1名)
・試す期間:(例:11月中)
・感想の送り先:(例:情シス担当のTeamsチャット)

案内文に入れること:
1. 正式公開前の機能なので、予告なく変わったり消えたりすること
2. お客様とのやりとりや締め切りのある作業は、これまでの方法でも続けられるようにしておくこと
3. 気づいたこと(便利だった点・困った点・画面の変化)の書き方の例
4. 社外秘の情報を新しい機能に入れる前に確認してほしいこと

・300字程度、です・ます調で
・ここに書いていない機能名や日付は書かないでください

試すときに気をつけること

すでにCopilot向けにFrontier登録している人には、11月から自動で広がります

Microsoftは「Copilot向けにFrontierへ登録済みのユーザーは再登録不要で、11月から他の製品の先行機能も届く」としています。Copilotだけ試すつもりで登録した人のOutlook・Teamsも先行版になるということです。登録者の一覧を11月までに見直し、本人にも伝えておくと混乱が少なくなります。

プレビュー機能は契約上の扱いが正式版と違います

Microsoft Learnによると、Frontierの機能は変更・停止・終了されることがあり、通常のサポートやSLA(品質保証の約束)の対象外になることがあります。またISO 27001・27002・27018の要件には準拠しないと明記されています。取引先から情報管理の基準を求められている業務では、どのデータを扱うかを先に決めてから試してください。一部の機能は有料の場合があるとも書かれています。

  • ●先行機能が画面に出なくても、設定ミスとは限りません。プレビューは機能ごとに順次提供で、日本語・日本の組織で使えるかも機能ごとに異なります
  • ●ライセンスが無い製品の先行機能は表示されません。Teamsを含まないプランの人にTeamsの先行機能は届きません
  • ●対象指定リリースの割り当ては、2026年11月以降は変更できなくなります。変えたい場合はそれまでに
  • ●11月から加わる具体的な機能の一覧は、この発表には書かれていません。追加はメッセージセンターで告知されるとしています

出典

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