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Claude新機能

Claude Haiku 5.5とは──Sonnet 5.5・Opus 5.5との使い分けと、問い合わせ仕分けで任せられる範囲

Anthropicのページ
提供元の発表ページ (出典:Anthropic)

Anthropicが2026年10月7日(米国時間)に、小型モデル「Claude Haiku 5.5」を発表しました。9月22日のOpus 5.5、9月28日のSonnet 5.5に続く、Claude 5.5ファミリーの3つ目のモデルです。発表では「これまでで最も安く、最も速く、最も高性能な小型モデル」で、大量にさばく・費用を抑えたい仕事向けと位置づけられています。上位2モデルとの使い分けと、問い合わせの仕分けのような定型業務でどこまで任せられるかを見ていきます。

何が変わったか

Claude Haiku 5.5は、Anthropicのモデルの中で一番小さく安い「Haiku」シリーズの新版です。発表ページは、前のHaiku 4.5と比べて運用にかかる費用が平均で約75%少ないとしています。あわせて「これまでで最も速いモデル」とも説明しています(ただし、Opusを高速モードで動かした場合よりは遅いとの注記つき)。

  • ●得意とされる仕事:要約、データベースへの問い合わせ、分類(仕分け)など、量が多く費用を抑えたい仕事。速さが要る仕事として、チャットでのリアルタイムな顧客対応やブラウザ操作も挙げられている
  • ●考える深さの設定(effort):Haikuシリーズで初めて、費用重視か賢さ重視かを選べるようになった
  • ●API料金(開発者がシステムから呼び出すときの料金):1回に渡す文章が10万トークン(AIが文章を処理する単位)以下なら、100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドル。10万トークンを超えると入力0.50ドル・出力2.50ドル
  • ●提供先:開発者向けのClaude Platformのほか、AWS・Google Cloud・Microsoft Azure

誰が今使えるかについて、Claudeアプリ向けのリリースノートに「Claude Haiku 5.5 launch」として掲載されていますが、無料・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランで選べるかは発表文に記載がありません。国・地域・言語の制限や、日本で使えるという明記も発表文にはありません。日本の画面で選べるかは、各自のモデル選択画面で確認してください。

Claudeのモデル選択。使うモデルはここで切り替えます。
Claudeのモデル選択。使うモデルはここで切り替えます。 (出典:Claude(Anthropic)の画面/ミーネクストで撮影)

業務での使いどころ

発表ページは「複雑な作業ではSonnet 5.5とOpus 5.5の方が引き続き良い選択」とし、Haiku 5.5は「範囲が絞られた仕事に最も向く」と説明しています。また、Opus 5.5やSonnet 5.5の下で、細かい作業を分担する「サブエージェント(親のAIから仕事を割り振られる補助役)」としての組み合わせも勧めています。

  • ●Haiku 5.5:答えの型が決まっていて、件数が多い仕事(問い合わせの仕分け、定型の要約、1〜数本の資料からの質問への回答)
  • ●Sonnet 5.5:やることは決まっているが、仕上がりの質が要る仕事(報告書や資料の作成)
  • ●Opus 5.5:考え方から詰める仕事、判断の幅が広い仕事

中小企業で一番効きそうなのは、問い合わせメールやフォームの「仕分け」です。発表ページには、顧客企業がCRM(顧客管理システム)の古いデータを見分ける評価で高い成績だったという事例や、1〜数本の文書に対する具体的な質問への回答で前のHaikuより改善したという事例が載っています。どちらも「答えの型が決まっている、範囲の狭い仕事」です。

  1. 1過去の問い合わせを20〜30件集め、分類の選択肢(例:見積もり依頼/不具合/請求/その他)を決める
  2. 2下のプロンプトで仕分けさせ、人が付けた分類と食い違う件を確認する
  3. 3食い違いの理由を選択肢の説明に書き足し、もう一度試す
  4. 4一致がそろってから日々の受付に使う。「その他」と「要確認」は必ず人が見る
問い合わせを仕分けるプロンプト
以下の問い合わせを1件ずつ、次の分類のどれか1つに振り分けてください。

分類:
A. 見積もり・購入の相談
B. 商品・サービスの不具合
C. 請求・支払い
D. 予約・日程の変更
E. その他

出力は表にしてください。列は「番号/分類/理由(20字以内)/急ぎかどうか」です。

・どの分類にも当てはまらない、または2つ以上に当てはまる場合は「要確認」としてください
・本文に書かれていないことを推測で補わないでください
・「急ぎ」は、期限や「至急」などの言葉が本文にある場合だけにしてください

--- 問い合わせここから ---
(ここに貼り付け)

「要確認」の逃げ道と「推測で補わない」の2行がポイントです。小型モデルに迷う余地のある判断をさせると、それらしい分類を無理に付けがちです。迷った件を人に戻す設計にしておくと、任せる範囲をはっきり分けられます。

逆に、クレーム対応の返信文を最後まで書かせる、契約内容の判断をさせる、といった判断の重い仕事はHaikuに任せない方が無難です。そこはSonnet 5.5やOpus 5.5、そして人の確認に回します。

試すときに気をつけること

==自分の画面にHaiku 5.5が出ていなくても==、設定の誤りとは限りません

2026年10月8日時点で、Claudeアプリのどのプランで選べるか、日本で使えるかは発表文に記載がありません。モデル選択の一覧に出ていない場合は、プランや提供状況による可能性があります。会社のアカウントで使う場合は管理者にも確認してください。

  • ●「約75%安い」はAPI料金(開発者向け)の話で、Claudeアプリの月額料金が下がるという発表ではない
  • ●発表ページの評価や顧客事例は、日本語で計測された値として発表されたものではない。自社の日本語の問い合わせで試して判断する
  • ●API料金は1回に渡す文章が10万トークンを超えると単価が上がる。長い資料をまとめて渡す使い方では安さが薄れる
  • ●顧客の個人情報を含む問い合わせを入れる場合は、社内の情報の扱いルールを先に確認する

出典

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