ChatGPT Workがログインの要るサイトも操作可能に。経理・総務の定型作業から試す

OpenAIが現地時間8月25日、AIエージェント機能「ChatGPT Work」の対象を広げ、ログインが必要なWebサイトでの作業も任せられるようにしました。社内システムや会計ソフトなど、業務で使うサービスはたいていログインの向こう側にあります。ここが開いた意味は小さくありません。
何が変わったか
これまで ChatGPT Work は、ログイン不要な公開ページの範囲でしか作業を代行できませんでした。今回の更新では、利用者が自分でログインしたあと、その先の作業を ChatGPT に引き継がせられます。
- ●ログイン操作をするのは人。ID・パスワードはモデルに送られず、学習にも使われない
- ●対象は Plus / Pro / Business プラン
- ●予約の確定や決済など、取り返しがつかない操作の前には必ず確認を求める
OpenAI が挙げている用途例は、メールで届いた請求書を会計ソフトに登録する、条件に合う物件情報を探して保存する、写真をアップロードして在庫を補充する、求人条件に合う人材プロフィールを探す、といったものです。どれも「判断は単純だが、画面の往復が多い」仕事です。

業務での使いどころ
向いているのは、毎月ほぼ同じ手順を繰り返す事務作業です。逆に、その場の判断が必要な仕事や、間違うと外に迷惑がかかる仕事は当面向きません。
- ●向く:交通費・経費の集計、請求書の転記、定期レポートの数値収集、社内システムからの一覧書き出し
- ●向かない:取引先への送信、支払いの実行、契約や申込の確定、人事評価に関わる判断
実例として、モバイルSuicaの利用履歴から交通費だけを抜き出し、毎月Excelにまとめさせた記事が出ています。毎月1日に履歴をPDFで保存し、前月分の交通費を抽出してExcelに追記する、という定期タスクを登録しておく形です。人がやるのは最初のログインだけ、というのが現実的な落としどころになります。
【やってほしいこと】 (例)交通費の履歴ページを開き、今月分の「交通費」だけを抜き出して一覧にする 【手順】 1. 一覧ページを開く 2. 対象期間:今月1日〜末日 3. 抜き出す項目:日付/区間/金額 4. 金額の合計を最後に出す 【守ってほしいこと】 ・データの登録・送信・削除は一切しないでください。見るだけです ・判断に迷ったら、勝手に決めずに私に質問してください ・抜き出せなかった行があれば、件数と理由を最後に報告してください
「見るだけです」「迷ったら質問して」「できなかった分は報告して」の3点をセットで書いておくと、暴走と黙った失敗の両方を防げます。エージェントに任せるときは、やることの指示より、やらせないことの指示のほうが重要です。
試すときに気をつけること
自分のログイン状態を渡す、という意味を先に共有する
パスワードはAIに渡らない仕組みですが、ログインした後の画面は見えています。取引先情報や個人情報が載った画面を扱う場合は、どのサービスまで許可するかを社内で決めてから始めてください。会社契約のプランかどうかも確認しておくと安全です。
- ●最初は「見るだけ・書き込まない」作業に限定する
- ●結果は人が突き合わせる。件数と合計金額の2点だけでも照合すると事故が減る
- ●同じ更新で ChatGPT Plus に5時間ごとの利用制限が戻っているため、長時間の連続作業は分割する
出典
この記事に関連するレシピ
「経理・総務の定型業務」の業務を生成AIで進める手順を、動画で確認できます。

ChatGPTのSitesで社内の周知ページを作る|PDFの代わりにURLを配る

社内の文書からスライドを作る|Gemini Notebookで透かしなし

見積書をGeminiで作成する|小計・消費税・合計まで計算しA4のPDFに
旅費交通費申請書をGPTsで作る|ChatGPTが旅費規程で金額上限を判定
レシートから立替精算書を作成する|ChatGPTで読み取り提出メールまで
勘定科目の判定|ChatGPTのカスタムGPTで社内ルールから候補を出す
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