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KADOKAWA×はてなの小説エディタ「RIKU」、AIに本文を書かせない設計

KADOKAWAとはてなが2026年7月30日、小説を書く人向けの新サービス「RIKU」を発表しました。特徴は「AIが小説を書くサービスではない」と明言している点で、本文を書くのはあくまでユーザー本人、AIは設定づくり・執筆中の相談・書き上げた後の校正校閲に回ります。クローズドβの参加者募集は8月17日で締め切られ、料金は未定のままです。小説向けのサービスですが、この「書かせない」役割分担は、提案書や社内文書をつくる仕事にそのまま持ち込めます。

何が変わったか

「RIKU」は、KADOKAWAとはてなが共同開発する小説エディタです。2016年から「カクヨム」で組んできた2社の新サービスで、開発はKADOKAWAとはてな、運営はKADOKAWAが担当します。公式サイトは riku.ink です。

発表で最初に置かれているのが「AIが小説を執筆するサービスではなく、執筆するのはユーザー本人」という一文です。AIは書き手の伴走役として、次の役割を持ちます。

  • ストーリー・キャラクター・世界観といった設定づくりを手伝う
  • つくった設定を、執筆中いつでも参照できる形にまとめておく
  • 書いている途中で手が止まったとき、次の展開を相談できる
  • 書き上げた作品に対して、最初の読者として校正・校閲・レビュー・感想を返す

提供状況は次のとおりです。クローズドβの段階で、正式リリースの時期は発表されていません。

  • クローズドβの対象は、小説を書いている人・書いてみたい人で18歳以上
  • 参加者の募集は2026年8月17日23:59で締め切り済み(公式サイトに終了の告知あり)
  • 対応環境はWindows、Mac、スマートフォン、タブレット
  • 料金は「準備中」で、決まり次第あらためて告知される
  • RIKU上で作成・入力した作品をAIの学習に利用することはない、と明記されている

業務での使いどころ

RIKU自体は小説向けのサービスなので、いまの中小企業の業務にそのまま導入するものではありません。持ち帰る価値があるのは、機能そのものではなく役割分担のほうです。「本文は人が書く/AIは設定の整理・相談相手・校正に回る」という設計は、提案書、企画書、社内マニュアル、採用の募集文といった、社名や現場の事情が絡む文章づくりに向いています。

逆に向かないのは、AIに丸ごと下書きさせて人が仕上げるやり方です。自社の事情を知らないAIが書いた文章は、それらしく読めるぶん、事実確認の手間がかえって増えます。定型の議事録や、テンプレートが決まっている定期報告のように、中身の判断がほとんど要らない文書であれば丸ごと生成でも構いません。

  1. 1何を伝える文書なのか、読み手と目的を一言で決める
  2. 2AIに質問役をやらせて、材料(前提・数字・断りたいこと)を口頭で出し切る
  3. 3AIがまとめた材料の一覧を見ながら、本文は自分で書く
  4. 4書き終えてからAIに渡し、誤字・重複・わかりにくい箇所だけを指摘させる
AIを「質問役」に固定して、本文は自分で書くためのプロンプト
あなたは文章の伴走役です。本文は私が書くので、あなたは書かないでください。

これから【提案書 / 社内マニュアル / お知らせ文】を書きます。
次の手順で進めてください。

1. まず、私が書くために必要な材料を集めるための質問を、一度に3つまで出してください
   (読み手は誰か、何が決まっていて何が未定か、避けたい表現は何か、など)
2. 私が答えたら、足りない点だけを追加で質問してください
3. 材料がそろったと判断したら、「材料リスト」として箇条書きで整理して返してください
   ・私が答えた内容だけを使うこと
   ・私が言っていないことを補わないこと
   ・不足している項目は[未確認]と書いて残すこと

材料リストが出たら、そこで一度止まってください。本文は私が書きます。

「一度に3つまで」と「そこで一度止まってください」の2行が要点です。これを書かないと、AIは質問を並べたあと勝手に本文まで書き始め、結局その文章を直す作業になります。

試すときに気をつけること

「AI学習に使わない」はサービスごとに条件が違います

RIKUは「ユーザーがRIKU上で作成・入力した作品をAIの学習に利用することはない」と明記していますが、これはRIKUについての説明です。ふだん使っているChatGPTやGeminiなどでは、プラン(個人向けか法人向けか)や設定によって学習利用の扱いが変わります。社外に出せない情報を入れる前に、自社で使っているプランの規約を一度確認してください。

  • RIKUは現時点でクローズドβで、募集は締め切り済み。いま業務で使える状態ではない
  • 料金が未定なので、正式リリース後のコストは読めない
  • 校正機能を業務文書に使う場合も、社名・人名・金額・日付は人が最終確認する

出典

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