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Claude運用

Claudeのメモリを確認・削除する方法──Coworkと共有された今、顧客情報をどこまで覚えさせるか

Anthropicのページ
提供元の発表ページ (出典:Anthropic)

Anthropicは2026年8月25日(米国時間)、Claudeのメモリ(過去の会話から覚えた内容を次の会話に生かす機能)を、チャットとクラウドで動くCoworkの両方で共有すると発表しました。覚えた内容は設定画面の「Topics」に一覧で並び、1件ずつ直したり消したりできます。便利になる一方で、チャットで話した顧客の事情が別の作業にも持ち込まれるということでもあります。確認の仕方と、何を覚えさせてよいかの線引きを業務目線で整理します。

何が変わったか

Anthropicのリリースノートによると、変わった点は次の3つです。

  • ●メモリがチャットと、クラウドで動くCowork(Claudeに作業をまとめて任せる機能)の間で共有されるようになった。チャットで話したことをCoworkの作業でも覚えている
  • ●Claudeが覚えている内容は、設定のメモリにある「Topics」に一覧で並び、1件ずつ編集・削除できる
  • ●健康や信条などの機微な話題は、「Include sensitive topics in memory」をオンにしない限りメモリに入らない

公式ブログでは、会話が終わってから要約するのではなく、会話の途中でトピックとして書き足していく仕組みだと説明しています。メモリを一時停止したり、まとめてリセットしたりすることもできるとしています。

対象プランは、Free・Pro・Max・Ultraでは最初からオンです(Web・デスクトップ・スマホアプリ。iOS/Androidは最新版のアプリが必要)。Team・Enterpriseでは使えるかどうかを管理者が決め、使える場合も各メンバーが自分でオンにするまでオフのままです。HIPAA(米国の医療情報の規制)や公的機関向けの契約を結んでいる組織では、この新しいメモリは使えないとヘルプに書かれています。

日本での提供については、発表文とヘルプに国・地域の限定の記載はありません(=日本を対象外とする記述もない)。国内では、DevelopersIOの検証記事(2026年10月11日)が日本語表示のデスクトップアプリ(Maxプラン)で、チャットで覚えさせた内容をCoworkが使うところまで試しています。Team・Enterpriseで画面に項目が無い場合は、自分の設定の問題ではなく、管理者がまだ提供していない可能性があります。

業務での使いどころ

メモリが効くのは「毎回同じ前提を説明している仕事」です。逆に、案件ごとに前提が違う仕事や、人に見せられない情報を扱う仕事では、覚えていること自体がリスクになります。

  • ●向く:自分の担当業務、よく使う文書の書式、社内の言い回しのクセ、報告書の構成の好み
  • ●向く:自社の業種・規模・取り扱い商品など、社外に出ても困らない基本情報
  • ●向かない:顧客名と取引条件・見積金額の組み合わせ、個人の連絡先、人事評価や従業員の健康の話
  • ●向かない:A社向けの前提がB社向けの作業に混ざると困る仕事(提案書・見積の作り分けなど)

まずは、今Claudeが何を覚えているかを確かめるところから始めます。

  1. 1Claudeの設定を開き、メモリの項目を探す(リリースノートの表記は Settings > Memory。デスクトップアプリは2026年10月27日の更新で Settings > General に移ったと更新履歴に書かれています)
  2. 2「Topics」に並んだ項目を1件ずつ開き、中身を読む(DevelopersIOの記事では、日本語表示の画面だと「分野」という見出しの下に並んでいたと報告されています)
  3. 3顧客名や金額など、覚えていてほしくない項目は削除する。言い回しが違うだけなら編集で直す
  4. 4機微な話題の設定(Include sensitive topics in memory)がオフになっていることを確認する

画面を1件ずつ見るのが大変なときは、Claude自身に覚えている内容を書き出させ、仕分けの当たりをつけることもできます。

覚えている内容を棚卸しするプロンプト
あなたがメモリとして覚えている、私や私の仕事に関する情報をすべて箇条書きで書き出してください。

そのうえで、各項目を次の3つに分けてください。
A. 毎回の作業で使ってほしい一般的な情報(業務内容、書式の好みなど)
B. 特定の取引先・個人を特定できる情報(会社名、人名、金額、連絡先など)
C. どちらとも言えないもの

・覚えていない内容を推測で足さないでください
・Bに当たる項目は、設定画面のメモリで私が削除するので、一覧の最後にまとめて再掲してください

このプロンプトは一覧を作るための補助です。実際の削除は設定画面の「Topics」で行い、消えたかどうかもそこで確かめてください。

試すときに気をつけること

==チャットで話したことはCoworkにも持ち込まれる==

メモリはチャットとクラウドのCoworkで共通の1つです。チャットで顧客の事情を話せば、その内容がCoworkの作業にも使われる前提で考えてください。覚えさせたくない話をするときは、メモリを使わないシークレット(Incognito)チャットを使うか、メモリを一時停止してから話すのが確実です。

  • ●パソコン上(ローカル)で動くCoworkのセッションはメモリを使わない、とヘルプに書かれています。どちらで動いているかで覚えている・いないが変わります
  • ●「機微な話題」の設定をオンにすると、その後の会話だけが対象になり、保存されるたびに通知が出ます。過去の会話にさかのぼっては保存されません
  • ●設定に関係なく、政府発行のID番号、犯罪歴、在留資格などは保存しないと公式ブログは説明しています。ただし顧客名や取引金額は「保存されない」対象に入っていません
  • ●Topicsで削除した項目は元に戻せない、とDevelopersIOの記事は報告しています。消す前に必要な内容は控えておく
  • ●会社で使う場合は、メモリに入れてよい情報・入れない情報を社内ルールに一行足しておくと、担当者ごとの判断のばらつきを防げます

日本での利用状況の根拠

Anthropicの発表文とヘルプには対象国・地域の記載がありません。日本語の画面での動作は、DevelopersIOの検証記事(2026年10月11日公開、Claude Desktop・Maxプラン)で確認されているもので、ミーネクスト編集部が自分の画面で確かめたものではありません。

出典

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