Claude CoworkのWindows版でローカルコマンドが動かない──原因と確認方法

Anthropicが米国時間2026年9月10日(日本時間9月11日)、Windows版のClaude Coworkで機能低下が起きていると公表しました。パソコンの中のファイルを実際に動かす処理(ローカルコマンド)だけが失敗し、チャットやファイルの読み書きは多くの利用者で動いたままです。原因はAnthropic側ではなく、9月8日に配信されたWindowsの更新。自分の環境が壊れたと思って設定をいじる前に、まず何が起きているのかを整理します。
何が変わったか
Anthropicの公式ステータスページに「Degraded functionality for Claude Cowork on Windows(Windows版Claude Coworkの機能低下)」が掲載されました。掲載は米国時間2026年9月10日15時54分(UTC)、記事執筆時点のステータスは原因を特定した段階を示す「Identified」です。
発表文では、9月8日に配信されたWindowsの更新によって、Coworkの作業スペースがパソコンのドライブに到達できなくなり、その結果としてローカルコマンド(=AIがあなたのPC上で実際にファイルを動かしたりコマンドを実行したりする処理)が動かなくなったとしています。アプリ内の回避策はまだなく、再起動や再インストールでも直りません。修正はMicrosoft側で用意され、配信作業中とされています。
- ●動かないもの:Coworkがパソコン上で実行するローカルコマンド(ファイルの実処理)
- ●多くの利用者で動いているもの:チャット、ファイルの読み取り・編集
- ●原因:2026年9月8日に配信されたWindowsの更新(Anthropic側の変更ではない)
- ●現状の回避策:アプリ内には無い。再起動・再インストールは効果なし
- ●修正の見通し:Microsoftが修正を用意し、配信に向けて作業中とAnthropicが説明
対象は、Claude Coworkが使える有料プラン(Pro/Max/Team/Enterprise)のうち、Windows版のデスクトップアプリを使っている人です。発表文に国や言語を限定する記述はありません。ただし原因が日本にも同じように配信されるWindowsの更新なので、国内の環境でも同様に起こり得ます。逆に言えば、macOS版やブラウザ版のClaudeを使っている人はこの障害の対象外です。
「自分だけおかしいのか」を先に切り分けたい場合は、公式ステータスページの見方を覚えておくと早いです。
- 1ブラウザで status.claude.com を開く(Anthropicが運営する公式の稼働状況ページ)
- 2ページ上部の「Current incidents」に、進行中の障害が英語で並んでいるかを見る
- 3下のコンポーネント一覧から「Claude Cowork」の行を探し、色と表記(Operational=正常/Degraded Performance=機能低下 など)を確認する
- 4該当する障害の見出しをクリックすると、掲載時刻と経過(Investigating → Identified → Monitoring → Resolved)が時系列で読める
- 5ページ右上の購読ボタンからメール通知を登録しておくと、復旧のお知らせを待つだけで済む

業務での使いどころ
今回止まっているのは「AIに手を動かしてもらう」部分だけです。読む・考える・書く部分は生きているので、業務そのものを止めるのではなく、AIに任せる範囲を一段手前に戻すのが現実的な対応になります。
- ●今も回せる仕事:資料を読ませて要点を出す、文章を書かせる、表の内容を整理して手順を出させる
- ●今は止まる仕事:フォルダ内のファイルを一括リネームさせる、複数ファイルをまとめて変換・保存させる、PC上でスクリプトを走らせる
- ●切り替え方:AIには「やること」ではなく「やり方の指示書」を出させ、実行は人の手で行う
- 1急ぎの作業かどうかを決める。急がないならMicrosoftの修正配信を待つのが一番安全
- 2急ぐ場合は、対象のファイルをClaudeのチャットに直接アップロードする(読み取り・編集は動いている前提)
- 3AIには結果のファイルを作らせず、チャット上に本文や一覧として出力させる
- 4出てきた内容を人がコピーして、自分のPCで保存・実行する
- 5同じ作業がしばらく続くなら、macOS版やブラウザ版を使える人に一時的に寄せる
いまPC上でのファイル操作が使えない状態です。あなたは実行せず、私が手作業でできる指示書だけを作ってください。 【やりたいこと】 (例:この請求書PDF20件から、取引先名・請求日・金額を抜き出して一覧にしたい) 【出力してほしいもの】 1. 私がこの作業を進める手順(1ステップ1行。使うアプリ名も書く) 2. 添付ファイルから読み取れた内容を、そのまま表として本文に出力(ファイルは作らないでください) 3. 読み取れなかった箇所は[要確認]と書く ・添付に書かれていない情報を推測で補わないでください ・金額と日付は原文の表記のまま写してください
「実行せず指示書だけ作って」と最初に宣言するのが要点です。これを書かないと、AIが動かないローカル操作を試みてエラーを返し、そのやり取りだけで時間が過ぎます。
試すときに気をつけること
Windows更新のアンインストールは==公式の回避策ではありません==
Anthropicの開発者向けIssueトラッカー(GitHub)には、利用者から「Windows 11のKB5124008を削除すると復旧した」という報告が2026年9月9日付で投稿されています。ただしこれは利用者個人の報告であり、Anthropicの公式ステータスページはKB番号にも削除手順にも触れていません。Windowsの更新にはセキュリティ修正が含まれます。会社のPCで勝手に削除すると、脆弱性を抱えたまま業務を続けることになり、社内の情報システム部門の管理方針にも反します。実施するかどうかは必ず管理者の判断を仰いでください。
- ●再起動・再インストール・設定のやり直しは効かないと公式が明記している。時間を使わない
- ●「自分の設定が悪い」と考えてHyper-Vや仮想化設定をいじると、復旧後に別の不具合を抱える
- ●顧客への納期が絡む作業は、AI任せの工程を外して手作業の見積もりに戻しておく
- ●チャットやファイルの読み書きが動くのは「多くの利用者で」という書き方。自分の環境で動くかは実際に触って確かめる
- ●復旧の確認はアプリの体感ではなく、公式ステータスが「Resolved」になったかで判断する
この記事の状況は変わります
本記事は2026年9月11日時点の公式ステータス(Identified)に基づいています。Microsoftの修正が配信されれば解消される見込みですが、配信日は公表されていません。実際に作業を始める前に、必ず status.claude.com で最新の状態を確認してください。
出典
- Claude Status「Degraded functionality for Claude Cowork on Windows」(2026年9月10日)
- Claude Help Center「Get started with Claude Cowork」
- GitHub anthropics/claude-code Issue #92984「[BUG] Cowork (Windows): all Plan9 shares fail with "Plan9 mount failed: invalid argument" after Windows update KB5124008 (26200.9445) — uninstalling the KB fixes it」(2026年9月9日)
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