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Copilot運用

Copilotの「エージェント」ボタンが「プラグイン」に──どこに移るか・管理者が先に決めること

Microsoft Tech Communityのページ
提供元の発表ページ (出典:Microsoft Tech Community)

Microsoftが2026年9月30日(米国時間)に、Copilotの拡張機能をまとめて管理する「プラグインレジストリ」を発表しました。あわせて、Copilotの画面にある「エージェント」の入口が「プラグイン」に置き換わります。ある日ボタンの名前が変わって「エージェントが消えた」と社内で聞かれる前に、どこに何が移るのか、誰がどのプラグインを使えるかを誰が決めるのかを整理します。

何が変わったか

Microsoftは公式ブログで、Copilotに機能を足す部品を「プラグイン」という1つの包みにまとめると発表しました。プラグインの中身は次の3種類です。

  • ●スキル:専門的な作業のための、繰り返し使える指示のひな形
  • ●コネクタ:Copilotが社外のサービスや社内のデータに、許可された範囲でアクセスするためのつなぎ口
  • ●エージェント:特定の用途向けに調整したCopilot(これまで「エージェント」から呼び出していたもの)

これに伴い、Copilotの画面の上のほうにある入口の名前が変わります。発表文では、新しい「プラグイン」のページは既存の「エージェント」のページを置き換えて広げたもので、これまでのエージェントも引き続きここから使えるとしています。消えるのは入口の名前で、エージェントそのものではありません。

プラグインのメニューが出る場所として挙げられているのは、Copilotの Home(Chat と Cowork)、Code、Autopilot、Word・Excel・PowerPoint、SharePoint です。すでに100以上のプラグインがあり、HubSpot、Asana、Atlassian、Notion、Canva などとつなぐものが例に挙がっています。ただし発表文には「一部のコネクタは順次提供中」との注記があります。

Microsoft 365 のメッセージセンター(管理者向けのお知らせ)の通知 MC1484008 を紹介した海外ブログによると、管理者向けのプラグインレジストリは9月下旬〜10月下旬、利用者の画面の変更は10月下旬〜11月下旬に順次反映される予定です。11月下旬までに、利用者は「エージェント」「エージェントとスキル」「カスタマイズ」の代わりに「プラグイン」ボタンからエージェントを探すようになる、とされています。移行作業は不要とのことです。

対象プランについて、発表文は「基本的なレジストリと管理機能は、対象となるMicrosoftクラウドのサブスクリプションに含まれる」と書くのみで、具体的なプラン名は挙げていません。日本での提供も、発表文に国や言語の記載はなく、日本で今使えるかは未確定です。上の海外ブログは対象を「Worldwide(全世界向けの環境)」と紹介していますが、2026年10月1日時点で日本語の報道は見つかっていません。また、Home・Code・Autopilotそのものがまだ早期体験の枠(Frontierプログラム)から順次提供の段階なので、多くの会社ではWord・Excel・PowerPointなど今ある画面から先に変わる可能性があります。

業務での使いどころ

このニュースで動くべきなのは、Copilotを使う社員よりも、Microsoft 365 の管理を担当している人です。どのプラグインを誰が使えるかは、Microsoft 365 管理センターの[エージェント]→[ツール]で管理者が決めます。管理者向けヘルプに書かれている操作は次のとおりです。

  • ●[エージェント]→[設定]→[エージェントとプラグインのアクセス]で、社員が自分で見つけて入れてよいプラグインの発行元を「Microsoft」「自分の組織」「認定された外部の発行元」から選ぶ
  • ●[エージェント]→[ツール]→[プラグイン]で、プラグインごとに「全員」「誰にも使わせない」「特定のユーザーやグループだけ」を選ぶ。社員が自分で入れなくても使える状態にしておくこともできる
  • ●許可していない発行元のプラグインも一覧には出るが「組織のポリシーでブロックされています」と表示され、社員は「アクセスを要求」を押せる。要求は[エージェント]→[ツール]→[要求]に届き、管理者が承認か却下を選ぶ
  • ●問題のあるプラグインは組織全体でブロックできる

つまり社員は、管理者が許可した範囲の中なら自分で入れられますが、範囲の外のものは管理者の承認が要る仕組みです。中小企業では情シス担当が兼務で1人ということも多いので、画面が変わる前に次の3点だけ決めておくと、あとで慌てずに済みます。

  1. 1外部の会社が作ったプラグインを社員が自分で入れてよいかを決める(顧客情報や売上データにつながるものが多いので、最初は止めておき、申請を受けて1つずつ判断するのが無難)
  2. 2「アクセスを要求」が届いたときに、誰が・何を見て・何日以内に返事をするかを決める
  3. 3社員向けに「エージェントのボタンは『プラグイン』に名前が変わる。中身はそのまま」と一言伝え、社内マニュアルの画面説明を直す

申請が来たときの判断は、毎回ゼロから考えると止まりがちです。次のプロンプトで、社内の判断基準の下書きを作っておくと、兼務の担当者でも返事がしやすくなります。

Copilotのプラグインを許可するかの判断基準をつくるプロンプト
社員数(ここに人数)名の会社で、Microsoft 365 Copilotを使っています。
社員からCopilotの「プラグイン」(外部サービスとつなぐ拡張機能)の利用申請が来たときに、情報システム担当が許可・保留・却下を判断するためのチェックリストを作ってください。

条件:
・担当者はほかの業務と兼務しており、1件あたり15分以内で判断したい
・うちの会社で特に守りたい情報:(例:顧客の連絡先、見積金額、社員の個人情報)
・すでに契約している外部サービス:(例:kintone、Chatwork、freee)

出力してほしいもの:
1. 申請者に書いてもらう項目(何の業務に使うか、どのデータに触れるか など)
2. 担当者が確認する項目(発行元、アクセスするデータの範囲、社外にデータが出るか など)を、はい/いいえで答えられる形で
3. 「許可」「特定の部署だけ許可」「却下」の目安
4. 申請者への返信文のひな形(許可・却下の2パターン)

一般論で埋めず、分からない項目は[要確認]と書いてください。
社員向けのお知らせ文をつくるプロンプト
社内向けのお知らせ文を作ってください。読み手はITに詳しくない社員です。

伝えたいこと:
・Copilotの画面で「エージェント」と書かれていた入口が、順次「プラグイン」という名前に変わる
・これまで使っていたエージェントは、プラグインの画面から引き続き使える
・プラグインの一覧に「組織のポリシーでブロックされています」と出るものは、会社として許可していないもの。使いたいときは「アクセスを要求」を押す
・要求は(担当者名)が確認し、(日数)営業日以内に返事をする
・名前の変更は会社ごとに届く時期が違うので、画面が変わっていなくても設定の問題ではない

300字程度、箇条書きを使って、社内チャットにそのまま貼れる形にしてください。

試すときに気をつけること

画面が変わっていなくても、設定のミスとは限りません

プラグインの画面は段階的に届くため、同じ日でも会社によって「エージェント」のままのことがあります。管理者向けのレジストリは9月下旬〜10月下旬、社員の画面は10月下旬〜11月下旬という予定は、メッセージセンターの通知を紹介した海外ブログの情報で、日本のテナント(会社ごとのMicrosoft 365環境)に届く時期はMicrosoftから日本向けに示されていません。自社に届いたかどうかは、管理者がメッセージセンターと管理センターの[エージェント]→[ツール]を見て確かめるのが確実です。

初期設定がどうなっているかは公表されていません

どの発行元のプラグインが最初から社員に許可されているかは、発表文にも管理者向けヘルプにも書かれていません。「何もしなければ止まっている」と思い込まず、画面が変わる前に管理センターの[エージェント]→[設定]→[エージェントとプラグインのアクセス]を一度開いて、今の状態を確認してください。

  • ●外部サービスにつなぐプラグインは、社内のデータをそのサービスに渡すことがある。契約中のサービスでも、Copilot経由で触れてよいデータの範囲は別に決める
  • ●プラグインの設定や申請の承認には管理者の役割が必要。MCPサーバー(外部のツールをAIにつなぐための仕組み)の承認は、AI管理者かグローバル管理者の役割が必要とされている
  • ●対象プランは「対象となるMicrosoftクラウドのサブスクリプション」としか書かれていない。自社の契約で使えるかは、管理センターに項目が出るかどうかで確かめる

出典

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